苔専門ブランド 道草michikusaのブログサイトです。苔テラリウムの作り方・育て方/コケさんぽ・苔テラリウムワークショップ・展示会・販売などの情報/コケ食やコケの香りなど色々なコケの楽しさを発信しています。/ 代表・苔クリエイター 石河英作(HIdesaku Ishiko) 著書「部屋で楽しむ小さな苔の森」
2017年9月14日木曜日
大好き、食虫植物。
苔ではないネタですが。
先日、ジュンク堂で開催された、「官能植物」木谷美咲さんとNHK出版山本さんのトークイベントに行ってきました。「私、食虫植物の奴隷です。」を手に取てから、どうしても気になる人で。NHK出版でお世話になっている山本さん編集で、「官能植物」が出版された時も即買い。山本さんにこういうのが今度出るって話を聞いてから、出版されるまでに数年・・。紆余曲折あったんですね。NHKですから(もっと聞きたかったその辺の裏話)。まあ、山本さんが変態なのは知っているが、なぜNHK出版から官能植物なのだ、もっと他の出版社なら自由度があるんじゃないかなどと思っていたのですが、その辺の経緯もイベントの中で聞けてスッキリ。なんか思った通りの人で、今度はコケの官能性についてトークしてみたいぜ。
そして、山本さんが木谷さんをしるきっかけになった本が、今回オススメする「大好き、食虫植物」です。著者の星野映里さんは、木谷美咲さんの本名。そうか、ペンネームだったんですね。何がすごいかって、帯に獣神サンダーライガーが出てくるところも新日世代としては、ビビッときますし。育て方というより、著者が食虫植物のとりこになっていく過程がつぶさに描かれている。そして、育て方はほとんど失敗談で構成。
プロの人が書くとさ、だいたいこうやったら上手く育ちますって書くもの。もしくはこうやっちゃいけませんよ。みたいな。たぶん自分でもそう。
私、こうやって枯らしましたが、永遠と書かれているの。
そして、枯らして覚えることを思いっきり推奨している!
「実際は成功よりも、失敗こそ学ぶところが多いのです。・・・」
最近は、植物を枯らすことにとっても罪悪感を覚える心優しい人が多いのですが、
なんせ、私も多くのコケを犠牲にしてきた・・・。
(そろそろ苔供養をせねばというレベルです)
この前も真夏にかけた殺虫剤で、薬害どひゃなんてことも。
そう、プロの人も、趣味の人も、皆枯らすんだよね。
たまに、おバカなプロの人が、枯らしたら次の植物買ってくれるから良いなんて言うけど、またそれは別の話しね。枯らした経験で、徐々にレベルアップして、枯らさなくなっていく、それが楽しくて、次のステップの植物が欲しくなる。この過程が園芸の愉しさなんじゃないかな。
枯らしても、枯らしても、食虫植物を買っていく様子がとても面白くて。途中でまた枯らすから、そんなにいっぺんに買うのやめとき!ってツッコミ入れたくなる感じ。
まったく放置で枯らすんじゃなく、お世話のしかたが間違っていて枯れていくのであれば、罪悪感は感じなくてよいと思います。お世話だけでなく、自然と枯れてしまうことも多々ですし。
枯らすことや、失敗することを恐れずに、植物栽培にチャレンジ!
久々に、植物の本でハマりでしたので、苔以外ですがご紹介しました。
若干視点は違うけど、道草が大好きな「コケはともだち」とこの本。
伝わってくる感じが似ています。
プロの人が書いたわけではない、読者と同じ目線であったり、ワクワクする感じ。
ああ、こういう伝え方がしたいけど。
できないんだよなー
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