新ブログにリライト記事を掲載しました(2019.6.27)
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今回は、カビが発生してしまったときの対策をあれこれ書いてみたいと思います。
※テラリウム栽培に関するカビの対処法です。
カビがとりつきやすい場所
・長く伸びたコケの先端
容器の上の方は、密閉していても乾きが早くなります。長く伸びたときには、。コケの先端が乾き過ぎないように気を付けましょう。また、乾いて先端が茶色くなってしまったときには、早めにトリミングして清潔に端持つのもポイントです。
コツボゴケの伸びた部分にカビが発生
ヒノキゴケが痛んで、先端が茶色く名始めている部位。
まだカビの発生はないが、こうなったら早めにトリミングする方が良い。
・コケが枯れて茶色くなっている部分
コケが古くなって茶色くなった部分や、先端が痛んで茶色くなった部分はカビがとりつきやすい環境です。早めにトリミングして掃除しましょう。
・茶色く枯れた胞子体
前回、タマゴケの記事でもお話ししましたが、役割を終えた胞子体はカビが生えやすい状態です。胞子体が茶色くなったら、ピンセットで取り除きます。
・枯れ枝や、枯葉など、作製時に入ってしまったゴミ
枯葉、枯れ枝などの有機物は、分解する菌がとりつきやすいので、作製時にできるだけ取り除きましょう。
・流木
上記の枯れ枝と同様、分解する菌がとりつきます。特に密閉型のテラリウムでは、流木をレイアウトに使用するのは避けた方が良いです。
・虫のフン
作製に虫が入ると、排せつ物にカビが発生します。また、小さなガの幼虫や、ガガンボの幼虫は、コケを食害します。食べられたコケは痛んだ状態ですので、カビがとりつきやすくなります。
虫のフン。
カビか仮根かの見極め
・タマゴケの記事でもお話ししましたが、茎の途中や、葉の先端からも仮根が出ることがあります。
慣れてくればわかるのですが、見極めが難しい場合は、道草まで気軽にご相談ください。下記アドレスに写真付きでメールお送りいただければ、カビなのか、仮根なのか程度は判別、お答えできるかと思います。
info@y-michikusa.com
※お返事には数日かかる場合がありますので、ご了承ください。
では、いよいよ発生してしまったときの対処法です。
少量発生した場合の対処
・まずは、カビを取り除く! 少しであれば、綿棒などで取り除きましょう。
・コケの茶色い部分があったら、ハサミでカットし、一緒に取り除きます。
☆環境が改善すればおさまりますが、心配な場合や、繰り返し発生する場合は、家庭園芸用の殺菌剤を使用しましょう。
広範囲に出てしまったときの対処
・カビが広範囲に発生してしまったときは、カビが取り付いている部分の苔をビンからとりだし、よく水洗いして下さい。綺麗に洗い落としたら、雑巾などで水分を切ってから、容器の中に戻します。
・小瓶の場合は、思い切って、ソイルの入替をおこなってもよいです。
☆環境が改善すればおさまりますが、心配な場合や、繰り返し発生する場合は、家庭園芸用の殺菌剤を使用しましょう。
コケ全体が茶色くなり、カビが発生していたら・・。
コケ全体が完全に茶色くなってしまったらアウトです。
残念ながら、諦めるしかありません。
カビも発生初期であれば、ほとんど駆除することが可能です。
定期的に観察して、早めに対処しましょう。
カビ対策にオススメの殺菌剤。
・家庭園芸用のものであれば、うどん粉病などに効果があるものを選びましょう。
トップジンM、ダコニール1000など。
ひどく発生したときは、ストレプトマイシン剤が有効です。
ちなみに、
・エアゾールタイプはNGです。(←近くから直接かけるとコケが痛みます)
・アルコール除菌はNGです。(←コケも枯れます)
殺菌剤使用の注意点
コケが乾燥しているときや、暑い時間帯は使用を避けましょう。
薬害がでて、コケが痛む危険性があります。
殺菌剤・殺虫剤を植物にかけるときは、早朝か夜温度が下がってからが基本です。
特に夏の時期は注意しましょう!
以前の記事でも書きましたが、カビ対策には環境づくりが一番です。
コケが元気なうちは、体にカビを生えさせないような、抗菌性がありますので、それほど心配する必要はありません。以前の記事を合わせてご覧いただくと、予防対策が立てやすくなるかと思います。
(苔テラ管理あれこれ カビ対策 https://yamanashi-michikusa.blogspot.jp/2017/07/blog-post_13.html)
まずは、コケに良い環境作りを第一に。もし発生してしまった場合も、初期であれば、全然問題ありませんので、上記のような対処を行ってみてください。
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