2015年4月15日水曜日

苔テラ管理あれこれ ~何故、のび~る?~


苔テラ管理あれこれと題して何回かに分け、
日頃気になっていることを取り留めもなく書いてみようと思います。


今回は、「何故、のび~る?」

テラでコケを育てている人は気が付いているかもしれませんが、
自然状態で育てたときと比べ、何故か、上へのび~るのです。

始めは光が足りないことによる徒長かと思っていたのですが、
LEDで補光しても変わらないのでどうも別要因。
※LEDで補光した方がコケが太く成長するので、暗すぎると徒長もしている。

ビンの密閉度合によって具合が変わるため、
容器内の湿度に関係しているんじゃないかと思います。



こうだったヒツジゴケが。。。


こうに、、、





こうだった、ヒメジャゴケが。。。



こうに、、、、





例えば、写真のような上部があいたフラスコ容器の場合は、
あまり伸びず、自然に近い形状を保ちます。

別の機会にも触れますが、多くのコケは水中でも育てることができます。
ちなみに、水の中に馴染ませることを水中化というようです。
コケを水中化させると、テラ化した時と同じように葉が小さくなりにょろにょろ伸びます。
※水中化できるのは種類によります。湿気を好むコケはだいたい行けます。

地上の葉と水中の葉で形態が変わることを、水草の世界では、水中葉(すいちゅうよう)になるというみたいです。コケも水中の環境に適応するために水中葉になっているってことなんでしょう。
※多くの水草は地上葉のものを水中に入れると、地上葉を落としてから水中葉が出る。逆の場合も同じ。コケは地上葉を付けたまま、水中葉が展開していく。進化の進んだ植物と比べ単純な分、色々な環境に適応しやすい体の構造をしているのでしょう。


さて、話をテラに戻しますと。
密閉度が高い容器では、水の中にいるのと同じ状態になっているということなのではないかな。
まあ、水中葉になることがコケにとってNGではないので、容器選びはどのようにコケを楽しみたいかによると思いますが。


更に、話を踏み込みますと。
コケの種類によっても葉の形状が大きく変わるもの。
少し小さくなる程度のもの。
ほとんど変わらないものなどなど様々。


ハイゴケ・ツヤゴケ・シノブゴケ・ヒツジゴケ・・・・
のように自然状態ではマット状に広がるタイプのコケは、にょろにょろ上にのびる傾向にあります。
これは、蘚類・苔類限らず。
苔類でも、ゼニゴケ・ジャゴケのような葉状体類では同じようににょろにょろし、ムチゴケのような茎葉体の種類はそれほど形状が変わりません。

この形態の変化傾向は、分類上・系統上の差ではなく、形態上の差のようです。

何故、這う形状のコケがにょろにょろ上に伸びのか?
推測ですが、横に這うタイプのコケは高さがないため、雨などの影響ですぐに水没しやすい。
そこで、水に沈んだ状態になった時に、上へ上へ成長方向を変える仕組みがあるんじゃないかと思うのです。
上へ伸びるとき結構仮根を発生させるのも、岩や枝に仮根を付けて這い上がろうとしているのかもしれません。
この辺はあくまで推測ですが、、、



上へ伸び始めたツヤゴケ。
良くみると伸び途中の部分に仮根が見えます。


近くに置いているから、わかることも色々あります。
コケ目線でコケに近づいてみて下さい。
小さな緑に色々な世界が広がっています。






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