ホソバオキナゴケの自生地




昨日は栃木県の今市市にコケの仕入れに行ってきました。

今回はコケ屋さんに行ったわけではなく、

林業関係の知り合いのところで木を伐採するときに出る

でものの苔を仕入れさせていただきに。



この場所は全部木を伐採し造成するので、コケちゃんも潰されてしまうそうなんだー。

コケ目線で見るとなんだか可哀想だが、

人間の経済活動は全てそういった上に成り立っているので致し方なしとも思う。

個人的には重機で潰されてしまう前に少しでも救出救出なわけである。






さてさて、今回仕入れのメインはホソバオキナゴケ。

苔テラ作品にも盆栽や吊り下げ苔玉にも使っていて、

一番お世話になっているコケちゃんです。


そしてもう一つの目的は自生環境をちゃんと見ること。

前置きが随分長くなりましたが、そんな話を。。。





宇都宮~日光に通じる場所にある今市は林業が盛んな地域で、

杉や檜の人工林が多くみられます。

(重度の花粉症である私には赤茶色くなった杉に恐怖を感じる)



(檜の根元に自生するホソバオキナゴケ。)

ホソバオキナゴケは檜や杉など針葉樹の根元に良く生えています。

根元の地面にだけでなく幹にも生えていることも。


木と木の間でも、必ず木に近い場所にはえているのです。

檜は害虫や他の植物を寄せ付けないためにヒノキチオールなどの成分があることは有名で、

オキナゴケは特異的にそういった木の付近を選ぶのは

他のコケや植物との生存競争を関係があるのかもしれません。



ときどきこのような大きな群落を見かけることも。

地面に落ちたマリモ? スーモか~?



思わずナデナデしたくなります。

こんな塊りになるのに何年かかるのでしょうか?
オキナゴケは成長がゆっくりなので、
恐らくは10年以上かけて成長したのかな。

あちらこちらにこのような塊りを見付けることができます。

 この塊り、コケ好きとしては松茸を見つけた級の喜びなわけで、
あちらこちらに松茸がはえているような状況なわけです(興奮)。


興奮は押えもう少し生えている場所について見回してみたいと。


間伐してあるので、見上げると青空が見えます。



整然と木が立ち並んでいます。




きちんと管理された林は奥に入っても木々の間から日が射し込み、
地面にまで木漏れ日が届いています。

より日が差し込んでいるエリアほどコケが多く見られました。

コケは薄暗い場所に自生しているイメージがありますが、
全く日が入らない完全な日陰に自生する種類は意外と少なく、
森や林でも林道沿いなど比較的明るい場所に生えているものが多いのです。


杉や檜の人工林でもあまり手が入っていない場所では、
鬱蒼としてしまって林の奥にはいってもあまり苔を見つけることはできません。



人の手が入った森でより育つ = 人の経済活動と密接
ともいえるのでしょうね。





他にも色々なコケを見ることができました。

下はその一部。







林の中でより日当りが良いような場所に
多くの種類を見つけることができます。



暗すぎず、明るすぎず良い塩梅。




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