高知県宿毛市。
寒蘭の聖地。
一度見ておきたかった寒蘭の自生地に案内していただきました。
まず、この4枚の写真をみて、木の表情に違和感を感じませんか?
そう、木の根がむき出しなんです。
何故か、それは寒蘭を採取するために人の手で掘り起こされたから。
寒蘭ブームの時には、1芽数万で取引されており、
県外からも多くのハンターが山を掘り起こしていった。
山の地形が変わるほどに。
今は一時期の熱狂はないが、案内していただいた場所も、
新たに掘られた土砂が斜面の下に体積していた。
これが、寒蘭の若芽。
山ではこの状態の寒蘭しか見られない。
成株・開花サイズは山にないのだ。
だから、野山で咲いている寒蘭は存在しない。
ちょっぴりさみしい。
発見した寒蘭を掘り起こしてみた。
(撮影後埋め戻しました)
直根が地中深くから伸びているのがわかる。
深い場合は1m位の深さから伸びているそうだ。
その下には、生姜根とかホルモンと呼ばれるライゾームが眠っている。
要はライゾームから直根が伸び、萌芽するのだ。
だから、寒蘭ハンターが新芽だけとって行っても、
数年するとまたライゾームから芽が伸びてくる。
最初の写真を思い出してほしい。
寒蘭ハンターは土を全部掘り起し、振るいにかけ地中に眠るライゾームまで、
正に根こそぎ持っていく。
だから地形が変わってしまうんだ。。。
いつか寒蘭を山で見ることができるだろうか。
何年かしたらまた訪れてみたいと思った。
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