2013年9月20日金曜日

寒蘭の自生地をみてきました。



高知県宿毛市。

寒蘭の聖地。


一度見ておきたかった寒蘭の自生地に案内していただきました。











まず、この4枚の写真をみて、木の表情に違和感を感じませんか?

そう、木の根がむき出しなんです。

何故か、それは寒蘭を採取するために人の手で掘り起こされたから。


寒蘭ブームの時には、1芽数万で取引されており、

県外からも多くのハンターが山を掘り起こしていった。

山の地形が変わるほどに。


今は一時期の熱狂はないが、案内していただいた場所も、
新たに掘られた土砂が斜面の下に体積していた。




これが、寒蘭の若芽。

山ではこの状態の寒蘭しか見られない。

成株・開花サイズは山にないのだ。

だから、野山で咲いている寒蘭は存在しない。


ちょっぴりさみしい。




発見した寒蘭を掘り起こしてみた。
(撮影後埋め戻しました)

直根が地中深くから伸びているのがわかる。

深い場合は1m位の深さから伸びているそうだ。


その下には、生姜根とかホルモンと呼ばれるライゾームが眠っている。

要はライゾームから直根が伸び、萌芽するのだ。

だから、寒蘭ハンターが新芽だけとって行っても、

数年するとまたライゾームから芽が伸びてくる。


最初の写真を思い出してほしい。

寒蘭ハンターは土を全部掘り起し、振るいにかけ地中に眠るライゾームまで、

正に根こそぎ持っていく。

だから地形が変わってしまうんだ。。。




いつか寒蘭を山で見ることができるだろうか。

何年かしたらまた訪れてみたいと思った。






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