2016年1月26日火曜日

苔テラリウムの育て方 ミズゴケトリミング


苔テラ管理あれこれ、

今回はミズゴケの先端が、茶色く変色してきたときのトリミングについて。


ミズゴケは自然の中でもそうなんですが、

寒くなってくると茶色っぽく変色します。

まあ、そのままにしておいても、春になれば下から新芽が伸びてくるのですが、

茶色く変色したところを切ってあげた方が、

見た目にも綺麗ですし、

新芽の発生も促すことができます。









先端が黄ばんだ茶色になっている。




状態良いとこんな感じ




先端の変色した部分だけハサミでカット。



ピンセットで取り出しましょう。


あまり茶色くさせないコツとしては、

最低温度を10℃以上に保ってあげると良いようです。

自然の中でも茶色っぽくなるものですので、

まあ、そんなに心配せずに、綺麗にトリミングしてあげると良いでしょう。




更に詳しくはYouTubeに動画アップしてありますので、
こちらもチェックしてみて下さいまし。












2016年1月23日土曜日

コケはともだち



昨日は東京青山にて、園芸同友会のセミナー&新年会に参加してきました!


セミナーは何と、「コケはともだち」の著者 藤井久子さん。

しかも、そのセミナーをお手伝いさせていただくことに!



なんせ、本業コケとなった、一番のキッカケがこの本だったので、
その著者の方と同じ舞台に立てるとはマジ感涙。

コケで頑張ってきてよかった・・シミジミ

どれくらい感動かというと、野球好きの人がイチローと同じグランドでプレーするような、
大好きなミュージシャンとセッションするような、
(伝わったかな・・)
まあ、そんな浮足立つ状況でコケコケお手伝いしてきました。



この本との出会いは何故か鮮明に覚えているのだ。
某種苗会社に勤めていた当時、和蘭の植え込みに使うコケが枯れてしまうのが悔しく、コケの本を色々読んでいた。とりあえず、井上先生や秋山先生の本からスタートし、ますますわからなくなり、オイラのようなコケビギナーでも読める本は無いのかと思っていたところ・・・

車で横浜へ配達のあと、環八北上中にFM横浜から聞こえてきたのが、荻窪のcafe六次元でのコケナイトなる怪しいイベントと、「コケはともだち」なる本の話題。ラジオに出ていたのが藤井さんだったのかは覚えていない。ただなんか運命的なものを感じて、車を路駐してすぐに密林の本屋に注文した。



若干話がずれましたが、
園芸関係で書き物されている人や、講師をされているような人は、
コケとか関係なく読んでみると良いと思います。
何故、この本を読んだ世の女性が、コケに魅力を感じ、苔ガールと呼ばれるようになり、街中で見かけたギンゴケにギンさんを話しかけるのかがわかります。

⇒ 「コケはともだち」


一番はユーザー目線なのかな~。園芸のプロが、ビギナー向けに易しいワードを使って書こうと思うと、また違った感じになってしまうんだよね。



セミナーでお話しされていたことで、もう一つ。
コケブームになるのは良いけど、コケが使い捨てにされるような商品が増えるのは・・・。
コケについて知識が全くない店員が、枯れてしまいそうなコケをただ売っている。
そんな状況は嫌だと。


コケの商品を卸している人間としては、ぐさりと刺さるお言葉だ。


もっともっと色々なコケとともだちになれるように頑張ろう。
枯らさずに、育ててもらえるように、もっともっと情報を発信しよう。

さて、今日もコケコケと戯れます。




2016年1月11日月曜日

苔テラリウムの育て方 寒くなってきました編


【苔テラ管理あれこれ】


今年は暖冬で、寒くなってからの管理を書こうと思いつつ、年が明けてしまいました。。。


実は、テラリウム栽培のコケにとって、寒さはそれほど苦になりません。

まあ、道草が商品にしているコケは日本産ですので、自然環境でも十分に寒いわけね。
(屋久島とか、南の方の固有種はちょいとわからないですが…)

暑い時期よりも、トラブルは起こりにくいので、あまり気をつかわずに育てられます。

そんじゃー、記事にならんじゃないの、
ということで、うっかり凍らせてしまったときの話しをしたいと思います。


都会にお住いの方は、室内で凍ってしまうなんてことはないかと思うのですが、

日本全国広し! 室内でも窓際などは氷点下で、凍り付く地域もありますのです。



まず、コケの耐寒性ということで言うと、まあよっぽど強いです。

自然のコケもそんな環境にいますから、話しがズレますが、ギンゴケは南極にもいるんですって。



<冬の間、森の中でコケはどうしているの?>

観察には適さないシーズンですが、冬の八ヶ岳に入ってみると、

チリチリに乾燥した状態で、凍り付いているコケを目にします。

どうも、細胞の中が水で満たされた状態で、凍り付くのではなく、乾燥して乾眠状態になって凍り付いているようなんですね。

わりと乾燥に弱いと思う、シノブゴケやコツボゴケなども、チリチリのカチカチです。



<苔テラが凍るとどうなっちゃう?>

テラリウムのコケは、細胞が水で満たされた状態のため、凍るとダメージあるようです。

色々な苔テラを冷凍庫に入れて実験したのですが、

溶けてくるときに、植物の細胞が壊れたような香りがしました。

そして、数日後茶色く変色してきます。

種類によってもダメージの出方は違いましたが、

まだ一回しか実験していないので、その編の話はもう少し検証してからに。


(犠牲にしたコケさんゴメンナサイ。。。)



じゃ~ 寒すぎて凍らせちゃダメじゃなーい!!



<凍らせてしまったときの対処法>

・慌てて温めたり、解凍しないこと!

ゆっくり解かすと細胞が壊れにくいので、できれば冷蔵庫のような環境で、徐々に解かすとダメージ出にくいです。これはコケに限らず、他の植物でも同じなんですよ。



前職時代、大切な展示用の蘭を凍らせてしまった経験より・・・。




えーと。

今日の話をまとめますと。


・ コケは寒さに強いので、凍らない程度の温度であれば、問題なし。

・ 誤って凍らせてしまったときには、慌てず冷蔵庫の中でゆっくり解凍。





山梨県もようやく本格的に寒くなってきまして。

コケよりもまずは、自分自身を温めたいのです。。。


苔テラ生産には良い季節だけど、人間には厳しいのじゃー。




2016年1月7日木曜日

じゃじゃじゃ~



コケ植物は、分類上 蘚苔類というグル―プになります。


さらに蘚苔類は、蘚類 ・ 苔類 ・ ツノゴケ類 

という3つのグループに分けられるのです。


うんで、みんなが好き!
というコケ(フサフサした感じの)
は、蘚類というグループになります。


そんで、みんなが嫌い!
というコケ(ベトッとした感じの)
は、苔類というグループになります。


ああ、ツノゴケ類も苔類みたいな形で、
胞子体がツンツンツノみたいなの。


かなり適当な分け方で、
コケのプロの方スイマセン、、、


因みに、僕が好きなのも蘚類。
ただ、嫌われ者・お金にならないものを
主役にしてやろうという捻くれた性格。

ということで、今回は苔類のジャゴケに注目!




ゼニゴケに鱗模様を入れた感じ。

ゼニゴケよりも固い。

ゼニゴケよりも良い香りがする。


(比較が全部ゼニゴケ基準かっ)




アップにすると。

うん、キモイ



更にアップにすると。

もっとキモイ。
(自分で撮影して芋虫のアップかと間違えたよ)




コケの後ろからライト照らして撮影したら、

結構、綺麗じゃないの~。


えーっと。

キモイ子にも綺麗な一面があるって話で、、、









2016年1月2日土曜日

明けましておめでとうございます




明けましておめでとうございます。

12月になったかと思ったら、

あっというまに2016年になってました。


道草も今日から仕事始め、

と言っても溜めこんだ事務仕事をひたすらこなして、

伝票入力ちょいと飽きたので、

ブログを更新してみたり。



今年も2016年 10目標を立ててみました。

昨年も7個はクリアしたし。。。

うし!ガンバル。




【2016年の目標】

1、アトリエでのワークショップ&オープンアトリエ企画(年4回)

2、道草オリジナル商品の企画販売(苔テラ用LED照明・苔テラ用ガラス容器・専用ツール)

3、苔テラ専用販売什器の企画

4、東京・大阪での個展開催

5、コケイベントの企画実施

6、年36回ワークショップ企画

7、和蘭ホームページの開設

8、英語版リーフレット・ホームページの作製

9、屋久島・奥入瀬にコケを見に行く!

10、名古屋・大阪・福岡・仙台・札幌への営業・販路拡大